大地の唄

第1に大地

土の上に空がある

ドの上にソラがある

君が空を見上げている時

地に足を着けてしっかと立っているか

または座っているか

足の裏またはお尻の下で

マグマがドドドと低く歌っているのだ

さも空が尊いもののように君は見る

それは憧憬であってなんと空虚か

ラララと君は高い声で歌っている

心地よさそうではあるが

なんとも不安を含んだ声だ

周りはそれを美しいと褒める

悪くない心地だ

それでもある時足がもつれ

転倒した君は泣く

少し落ち着いて静かになって

その掌や触れた頭部に

大地の歌声が響いてくる

もうこれ以上君は落ちはしないと

私がいるのだから落ちはしないと

私からまた始めよと

なんとも色の少ない声で歌う

つまらない

これ以上何も詰めようがない

高密度に身の詰まった現実の大地が

下のパートで歌っている

君は立ち上がって

再度大地に根を張り

大地と空の間に

身を置き歌う