1日たりとも忘れた事はなく
後悔をしてみたり
戦おうとしてみたり
諦めようとしてみたりと
人間らしさの海に当然のように感情の波が立ち
未熟な船頭が舵をとる船は、難航しながらなんとか地上に帰り着く。
受け入れる事が、大事なんだと。
そして僕は到着した自分に役目を与える。
またしばらくして新しい自分があの海で船を浮かべるから
灯台になってくれよと。
またそいつが陸に着いた時に代わってやってくれよと。
そして何度かその役目を越えて、いつか自分に半分似た男がその海できっと迷う。
きっと迷う。自分の時の海よりもきっと強い波が渦巻く。
その時にその海を何度も渡ってきた自分が、しっかりそこに立って照らしてくれよと。
一回目のその海を越えた君に僕は、思いの丈を伝える。
何度更新されても変わらぬ気持ち。
1日足りとも忘れた事はなく
沢山の感情の波に飲まれても
距離ではなく、場所ではなく、
もっと深いところ
もっと高いところ
もっと強いところ
そして最も近いところで、
僕はいつまでも君を想う。
それだけです。
我が子へ。
TO-SHIROくんにこのbeatをもらった時、
僕はいつもbeatを聴いたらまず最初に曲のイメージを作る為にフリースタイルをするんだけど、その段階で今回のテーマとflowとワードが40%くらい出来ていて、
でも自分名義ではなく、人様の名義なのにこんな個人的なテーマの曲はどうなんだろうかと少し迷っていたんだけど、彼の僕に対しての理解と器の大きさを信じ、思い切って99%ノンフィクションのこんな重過ぎる曲を書かせてもらいました。
残り1%は演出的な言い回しと、“最近じゃあもう会えるのも良くて月一度”という部分。
この曲が出来たのが2016年で、その作詞の段階で子供と会えるのはもう月一度がギリギリになっていて、実際今はもう一年以上会えていない状態。
当時の段階でこれは予想していたし、“年一度”の方が会ってない感じで余計に重く、エモくなっていたと思うけど、自分から少しでも会える希望を捨てるような言葉は言いたくありませんでした。
だからここは今の事実とは違うところ。
今回の曲に対してもそうだけど、音楽としてちゃんと聴けるようにしたかった半面、あまりエンターテイメントにしたくなかった部分もあって、
特に映像に関して本当は子供の動画も少し載せようかという案もあったんだけど、気持ち的にやっぱりそれは出来ないと無しにしました。
それと、誰か別の子供を自分の子供として表現するみたいな案もあったけど、自分の子供以外の子を我が子だなんて仮に演出でも思う事は許せませんでした。
ただこの気持ちを過去から現在、未来まで全て、タイムマシンのように、灯台のように、いつかの為にパッケージしたのが今回の映像です。
この曲は“我が子”と“地元の空き地”に捧げた曲。
思い出が詰まったこの空き地もいつか道路が出来てなくなる事が決まっていて、だからこの場所も映像に残しておきたくて、少しだけ最初の方に映っています。
そこは本当に一緒に凧揚げやサッカーをした場所。
いつかなくなって、きっと本当に忘れられてしまう場所かもしれないけど、それでも僕の中の特別であればそれで充分じゃないか。
かつてそこに確かにあって、自分の中で特別な時間をくれた事は、決して許されない過ちと同じく平等に消えず離れない。
いつも思う事だけど、自分は決して特別ではなく、きっと同じような境遇の人はごまんといます。
それなら、わがままな僕だけのこの曲も、どこかの誰かの曲になり得るはず。
どうしても親父なんてものは母親には勝てないし、正当評価なんかされないし、邪魔者で、うざったいものなのかもしれないけど、
だからこその、そんな事承知な上の、父の我が子への無償の愛。
ただそれだけなんです。
聴いてくれた方、本当にありがとう。
TO-SHIROくん、こんな曲を大切なアルバムのラストに持ってきてくれてありがとう。
映像を担当してくれたJ12、僕の気持ち、わがままを汲んで時間を沢山割いて協力してくれてありがとう。
ふう。
ああ、
パーカーの紐の長さ揃えてないの本当やり直したい。(笑)
『Farther feat.空廻』DJ TO-SHIRO
【verse.1】
飽きのこない淡い油絵のような日常。
いつかは何か建つ空き地の道を
君はなぞっていく。“ねぇボール頂戴頂戴”って言うから蹴るよ。
大人のわがままのせいで会えんのは日曜。
いつかは君は忘れる道を
抱っこして歩く。母さんが“もう帰ろう。ハイ夕方ですよ。”
いつかは終わると約束された日常。
少しでも長く在ると信じよう。
遊び足りない君は“ねぇもう一回もう一回”って言うから投げるよ。
掴み損なってズッコケて擦りむいた肘の
傷を流れる血潮。
強い!っていうとガマンしながら“ねぇ、痛いの痛いの食べちゃうってやって”と。
もうだいぶ切っちまった桜の木。
前は一面ピンクだったはずなのに。
みたく何時 かわからず来る出会いや別れ
世界ははかねぇなぁ。
昔親父とジョギングコース
だった農道も堂々とショッピングモール。
“おい、お手手繋がないと置いて行くぞ!”
つってもどっか行って追っかける大きい雲。
【hook】
たとえ道は違くても
oh my baby baby babyいつかは
離れても心の中にどうかいてくれ いてくれ いてくれ。
たとえ道は違くても
oh my baby baby baby絆は
奪えやしないこのまま生涯永遠 永遠 永遠 なのさ。
いつか来た時“デジャブかも”って
なったら、照れるけど手は繋ごうぜ。
ってヤダよな。
俺ならやだもん。
【verse.2】
すぐねだる。おんぶ抱っこ肩車。
バイバイってした後も最後“また来るから”
ってなるんのは後何回だろう。
友達に会え。親父なんかいいだろう。
たまたまTVで映った公園。
“ここ連れてってやったろう”ってドヤ顔で
言う親父に“んな昔の事覚えてねぇよ”って一蹴した。
きっとそれは一周して、まるで必修試験
みたいに自分に返ってくるって気付いて。
あぁ申し訳ない。でもまぁ仕方ない。
なぁ君 は覚えてるかな?あの空き地。
小っさい公園。したよね。凧揚げ、サッカー。
息子とするのずっと憧れだった。
でもさ忘れてもいいよ。
掠れても君との俺だけのmemoryだから。
【hook】
たとえ道は違くても
oh my baby baby babyいつかは
離れても心の中にどうかいてくれ いてくれ いてくれ。
たとえ道は違くても
oh my baby baby baby絆は
奪えやしないこのまま生涯永遠 永遠 永遠 なのさ。
飽きのこない淡い油絵のような日常。
いつかなくなる空き地の道を
君はなぞっていく“ねぇボール頂戴頂戴”って言うから蹴るよ。
最近じゃもう会うのもよくて月一度。
僕、君のお父さんなんだ。一応。
じゃあね。君の母さんが“もう帰ろう。ハイ夕方ですよ。”
【hook】
たとえ道は違くても
oh my baby baby babyいつかは
離れても心の中にどうかいてくれ いてくれ いてくれ。
たとえ道は違くても
oh my baby baby baby絆は
奪えやしないこのまま生涯永遠 永遠 永遠 なのさ。
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