『“自称音楽家”地獄輪舞』解説
“地獄”とタイトルが付く以上、この方のお力を借りない訳にはいかない。
俺が最も尊敬する“アニキ”と言って差し支えない、
埼玉・西川口の怪物。
神であり最も人。
献身的なhard diggerであり極濃hiphoper。
超異端であり超正統派…
とにかくヤベぇ人。
ZIGOKU RECORDS代表マサキオンザマイクだ。
僕はマサキオンザマイクという人間の素晴らしさと伝説や思い出を何時間でも語る事が出来る。
その中の一つに昨年、埼玉県川口市が誇るとても大きな夏祭り『たたら祭り』の出演というのがある。
そこでステージ上でRapとブレイクダンスをする事になっていた僕は、ウォーミングアップでその場で踊っていた。
すると、足下で嫌な音がする。
観ると、普段服や靴などをほとんど買わない僕がこの日の為に買ったソックダートというスニーカー、1万2、3千円くらいだったと思うけど、左右破れていた。
画像とか見てくれればわかると思うんだけど、全体が布っぽい柔らかい素材できてるから本当はこれ履いて踊っちゃいけないやつで、
出演者のみんなにも買ったばっかりでめちゃくちゃ嬉しい報告していたから、すごく心配させてしまった。
今思い出しても哀しい…
その後その靴は無理やりお母さんに縫ってもらいました。
あ、なんかもう解説とかどうでもよくなってくるくらい哀しい…
まぁとにかくその話が冒頭に入ってます。（笑）
Lyricはこちら
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【verse.1】
破るソックダート
買って即danceでbroke down
ah 満を持してZIGOKU & スポブラ
阿形と吽形か運慶と快慶か無形文化財も
そう遠くない。
マッハで溶かす焼酎2杯
I'm a animal.まるで鳥獣戯画。
ガンガン予定こなす合間バイナル掘るパイセンも40になる。
だいぶ前から
Rap上手いから
遊んでても“許せる”
スパイダーマン
だけどなんだか
売れてないんだな。
まるでサイタマ
オーラなし。
丸メガネかけて白長靴下
のイカが主食のシロナガスクジラ。
喰らえワンパン！血を流す口から
出た嫉妬と怨嗟がmy shit。
【hook】
まさかこうなると思わなかったんだ。
俺才能がある事がわかったんだ。
狂喜乱舞さす客。がその内
狂気過ぎてみんな引いちまってる
俺は凡人って事がわかったんだ。
まさかこうなると思わなかったんだ。
もう手遅れ もっとおくれ 僕の曲で 踊っておくれ
【verse.2】
普段サ行
が言えぬくせにラップ作業。
隣のラッパー。不要な皮算用。
無駄にゲストやたら奉る。
LIVEクソじゃん。ちゃんと立て真っ直ぐ。
噓も方便。話盛り放題。
あぁきっと前世私森鴎外。
だけど他人に寄せない。代替品なし
のsoulを磨いたinside。
歌の止まらないペデストリアン
デッキはユートピア？それかデストピアか。
地下のダンジョンで何万ペリカ
よりも外は自由でかんかん照りだよ。
宝探しがカオス垣間見て
ひっくり返した石そっと置く。
バラのつもりが叫ぶマンドラゴラ。
開けちゃいけないそれはパンドラの箱。
【hook】
まさかこうなると思わなかったんだ。
俺才能がある事がわかったんだ。
狂喜乱舞さす客。がその内
狂気過ぎてみんな引いちまってる
俺は凡人って事がわかったんだ。
まさかこうなると思わなかったんだ。
もう手遅れ もっとおくれ 僕の曲で 踊っておくれ
【verse.3】
エビバディ笛
ぴゅーー
シュール気取り奇をてらう感じで
滑ってんのにドヤるラッパーファッキュー
だけどそれも10年続けてりゃrespectだし
アートに変わる。
全員敵にしても前衛的であれ
stage出禁でも名シーン出来上がる。
別に私はアブストラクトじゃない。
汎用性ある皆のいらすとやさん。
【hook】
まさかこうなると思わなかったんだ。
俺才能がある事がわかったんだ。
狂喜乱舞さす客。がその内
狂気過ぎてみんな引いちまってる
俺は凡人って事がわかったんだ。
まさかこうなると思わなかったんだ。
もう手遅れ もっとおくれ 僕の曲で 踊っておくれ
【verse.4】
あぁ、ここは地獄だ
ヌマだ
深いヌマだ
あーでも気持ちいい。
ここは地獄だ。
意識高過ぎて逆に低く見えるだけ。
人は神じゃない。ビクついてんじゃねぇ。
音の上ではテーブルマナー
よりも無邪気に手振るバカでありたい。
こっちの水は甘いぞ
でも注意飲み過ぎてマーライオン。
これ入ってんじゃねぇかヤバイもん。
でももうやめられないもん。
【hook】
まさかこうなると思わなかったんだ。
俺才能がある事がわかったんだ。
狂喜乱舞さす客。がその内
狂気過ぎてみんな引いちまってる
俺は凡人って事がわかったんだ。
まさかこうなると思わなかったんだ。
もう手遅れ もっとおくれ 僕の曲で 踊っておくれ
ここはheaven or hell。
得るもんはねぇが減るもんじゃねぇし寝るの忘れ熱を上げる。
減るお金に血尿が出る。
センスとかねぇし見えぬ終わりに絶望させる。
ここは地獄って事がわかったんだ。
まさかこうなると思わなかったんだ。
もう手遅れ もっとおくれ 僕の曲で 踊っておくれ damn…
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これはとにかく楽しんでもらいたくて作りました。
“音楽地獄”なんて不毛なものに足を突っ込んでしまった者達の悲劇であり喜劇です（笑）
ここでは思いっきり楽しいrhymeを放り込ませてもらって、
あと口笛のコール&レスポンスやってみたかったんですよね（笑）
1verse目の“サイタマ”はワンパンマン。
あと“スパイダーマン”は東映版です（笑）
わかる人はニヤッとしてもらえれば（笑）
2、3verseではちょい毒を吐きつつ。
半端にキャラを作ったり、無駄に有名人立ててるラッパーは見てるのもツライんですけど、
結局それも貫いたら本物と言わざるを得ないわけですよ。
マサキさんはずっとぶっ飛んでるんです。
あらゆる実験的な作品やパフォーマンスなんて、マサキさんとっくに通ってますしね。
僕は基本的に正統派でありたいと思う側なんですが、
あそこまで来たら、やっぱり本物だし、まぶしいんですよね。
真似したいとは１mmも思わないですけど(笑)
“丸眼鏡かけて～”の人はもう個人名でいるんですけどここではやめとこ(笑)
一時期余りにもその人と同じカッコの人が増えすぎておかしくてついついラインにしました(笑)
2verse目の“歌の止まらないペデストリアンデッキはユートピア、それかデストピアか。”
というラインがこの曲の肝。
人にとっては天国も地獄。
人にとっては地獄も天国。
正直、音楽辞められたらもっとお金も余裕できるし、色々自由になるし、ストレスも減るんだろうなーと、ちょくちょく思うんですけど（笑）、
まぁ抜け出せないですよね（笑）
マサキオンザマイクって10個上のパイセンがこの地獄で笑ってる限りは俺もここでもがき叫びながら、笑って自ら沼にハマっていくのだと思います（笑）
では引き続き地獄へ…